ヘッジファンドとは?

ヘッジ・ファンドは「オルターナティブ・インベストメント(非伝統的投資商品)」の代表的なものであり、2つの用語は同一語のようにしばしば使われます。一般に知られている従来の投資信託(米国のミューチュアル・ファンドや英系のユニット・トラスト)の運用では、ファンドマネージャーは関連指標をベンチマークとし、それより良い運用成果を目標として運用します。簡単にいえば日経指数が15%下がったとき、ファンドのパフォーマンスが10%のマイナスだったとすればまずまずの出来と評価されます。これは相対的なパフォーマンス評価をしているに過ぎませんし、投資家の資産を守っていることにはなりません。市場にはサイクルがつきものですが、サイクルに関係なくベア・マーケット(下降基調の相場)でも収益を出せるように考案された種々の革新的戦略を駆使するのがヘッジ・ファンドです。ヘッジ・ファンドは現物投資だけでなく先物やオプションによりヘッジをしながら最大下落率を最小限におさえ、中長期的な高リターンを達成することを目標に運用されています。

ヘッジ・ファンド最先進国の米国では1980年代になって機関投資家や富裕資産家を対象にヘッジ・ファンドの運用が徐々に盛んになりました。これらのヘッジ・ファンドは私募の形態をとるのが殆どで、管理当局の認可を受けないため、従来のミューチュアル・ファンドでは出来なかった運用方法、高度なノウハウを駆使し、マーケットの善し悪しに関わらず大きな利益を上げているものが多く存在します。初期のヘッジ・ファンド戦略は、高リスク・高リターンのグローバル・マクロや先物ファンドが主流でしたが、1990年代に入り低リスク安定型の多戦略が開発され、戦略の多様化とマルチ戦略ファンドの急成長を見るに至りました。


ヘッジ・ファンドの特徴

  1. 市場の動向に関わらず絶対的リターンの確保を目標とします。
  2. マーケットの下落リスクを積極的にヘッジできます。
  3. 空売り(ショート・セリング)が可能です。
  4. リターン最大化のためにレバレッジ(借入金の使用によるリターン増加)を行うことができます。
  5. 当局の制約を受けない多種多様な戦略を駆使できます。
  6. マネージャーは成功報酬を取るのが常で、それにより動機付けがされています。

ヘッジ・ファンドは高リスク?

もともとヘッジはリスクを回避するという意味であり、ヘッジ・ファンドの多くはその名の通りヘッジのテクニックを使うもので、伝統的資産への投資における資産減少リスクを最小限に抑えようとするのがヘッジ・ファンドです。ですから、ヘッジ・ファンドといっても戦略によりレバレッジ(借入金の使用によるリターンの増加)を用い、高リスク・高リターンの挑戦的な投資リターンの追求を行うものから、不良債権戦略ファンドや市場ニュートラル型などの安全志向のファンドもあり、従来の資産クラスの株式や債券に比べてリターンが同水準、あるいはより高いにもかかわらずリスクはより低いというファンドの方が、実は多く存在しているのです。ヘッジ・ファンドは高リスクというイメージをまず捨てて、ファンド戦略の理解と付帯リスクを見極めることが大切です。


ヘッジファンド・マネージャー

ヘッジファンド・マネージャーはまず起業家であり、従来の投資信託のマネージャーとは下記の点で異なります。

  • 自己資産もファンド資産に組み入れるため、インセンティブが高くなっています。
  • 常に絶対的リターンを追求します。
  • 成功報酬を受け取ります。

リスク・マネージメント

資産保全と資産利益の最大化でもっとも大切なのはリスク管理です。ヘッジファンドには市場リスク、戦略リスク、マネージャー・リスクの3つの重要なリスク要素があります。

  • 市場リスクとは、投資対象となる株式や債券市場と、投資パフォーマンスとの間の相関性です。
  • 戦略リスクとは、戦略によっては例えば市場での流動性の欠如など、市場に変化がおこった時にマイナスの影響を被る戦略固有のリスクを言います。
  • マネージャー・リスクとは例えばバックオフィスが手薄であったり、マネージャーの詐欺などでファンドが存続不可能に陥ったり、損失を被ったりするファンド固有のリスクを言います。すべてのヘッジファンド・マネージャーはそれぞれ異なる戦略や投資テクニックでリスクを相殺するよう努めています。

限られたリスクでの絶対的リターンの達成

ヘッジファンドは市場が上昇するときも下落するときも絶対的なリターンを達成するのを目標としています。これらの中には株式と債券市場への相関性が非常に低く、長期的に世界株式指標や債券指標を上回るリターンを達成するファンドが多くあります。

当社では、市場の上下に関わらず、一貫して魅力的なリターンを達成できるよう、厳しいモニタリングとリスク・マネージメントに努めています。

ヘッジファンドと株式及び債券の長期パフォーマンス比較


1989年12月31日
ー2009年12月31日
HFRI FoFs
指数
MSCI
世界株式指数
日経225

年率リターン

8.19%

3.68%

-6.32%

変動率

5.97%

15.35%

22.51%

最大下落率

-20.11%

-41.48%

-40.63%

シャープレシオ

0.87

0.04

-0.41


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